米カリフォルニア州新車販売協会（California New Car Dealers Association）が最新発表した報告書によると、カリフォルニア州でのテスラの自動車販売台数は第2四半期連続で減少しており、カリフォルニア州での同社の人気が頭打ちになっている可能性があることを示している。
業界団体は月曜日、テスラはカリフォルニアで最も売れている車種を生産しているが、第1四半期の新車総登録台数は前年同期比7.8%減少したと明らかにした。昨年最後の四半期にはテスラの登録量は9.8%下落した。
報告書によると、カリフォルニア州の電気自動車市場におけるテスラのシェアは55.4%に6.4ポイント低下した。一方、メルセデス・ベンツやBMWなどの他の高級車ブランドが発売した新型電気自動車は、電気自動車の市場全体のシェアがこの期間中にやや縮小しているにもかかわらず、カリフォルニア州での進展を支援している。
同協会は声明で、カリフォルニア州は「電気自動車大手テスラへの情熱がピークに達している可能性がある」と述べた。同組織はまた、テスラの主導的地位が弱まっており、「伝統的なメーカーが動きを強めている」と述べた。
今年に入ってから、エルロン・マスクが率いる電気自動車メーカーは、競争の激化と業界全体の需要の低迷に直面してきた。テスラは先週、より安価な新モデルの発売を加速させるとともに、マスクの全自動運転技術への追求を優先すると表明した。
また、テスラの最新型サイボトラック（Cybertruck）の販売台数は横ばいだった。協会のスポークスマンは、Experian Automotiveのデータを引用して、このステンレス製シェルトラックの販売台数は報告書に組み込むには不十分で、第1四半期にカリフォルニア州で574台登録されたと述べた。
テスラにとってカリフォルニア州の減速は注目に値すると指摘するアナリストもいる。テスラの本社は現在オースティンに移転しているが、同社は最初にカリフォルニアで設立された。シリコンバレーの初期ユーザーとロサンゼルスの消費者は、同社のこれまでの成功の鍵となっていた。
カリフォルニア州では、低排出車の数は依然として上昇している。第1四半期、全電池動力、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車は同州の自動車総登録量の37.5%を占め、2018年の11.6%を上回った。報告書によると、今年第1四半期、ガソリン動力車は自動車登録量の60%を占めた。