テスラは最近、全体的な需要の減速や一連の自身の問題により、多くの「救済行動」を取ってきた。テスラの公式サイトによると、同社は先週末、「全自動運転」システム（FSD）の価格を12000ドルから約3分の1、8000ドルに引き下げた。
周知のように、テスラのマースクCEO本人はFSDに大きな期待を寄せてきたが、結局、全自動運転車への期待はテスラの高評価の鍵である。彼はかつて、完全な自動運転能力を実現することはテスラにとって極めて重要であり、それができなければテスラの価値は「基本的にゼロになる」とまで述べた。
マスク自身の計画では、テスラは自動運転車を製造し、ソフトウェア更新によって最適化を続けていく。そして未来のある時、この車は完全に自動運転システムに頼って運行するタクシーとして車主のために稼ぐことができる。彼は将来、人間が運転する車よりも無人タクシーが一般的になると予測していた。
この車の寿命は11年に達し、走行距離は100万マイルに達し、1マイル当たりの乗車平均コストは約2ドルから3ドルで、車主に年間3万ドルの利益を得させるという。マースク氏は2019年、2020年にはロボットタクシーの車列が出発すると約束したが、この約束は実現していないことは明らかだ。先日、8月8日に自動運転タクシーRobotaxiを発表すると発表した。
また、マースクの自動運転車分野での野心は実現していない。いわゆる「FSD」は真の完全自動を実現することはできず、人間の介入操作が必要である。テスラは公式サイトに「現在使用されている機能には運転者の自主的な監督が必要であり、車両の完全な自動運転は実現していない」と注意書きを書いている。
FSDのほか、低迷する需要を救うため、テスラの中米市場の各系車種は先週金曜日に全体的な値下げを行った。
公式サイトによると、テスラ車は米国で集団で約2000ドル安くなった。Model Yの最も安いバージョンは現在、米国で42990ドルで、過去最低価格に触れている。また、2つの高価なModel Yモデルも2000ドル割引され、Model Xモデルの価格もこれまでの最低水準に下がった。
中国市場も同様で、調整後のModel 3価格はこれまでの245900元から231900元に、Model Y価格は263900元から249900元に、値下げ幅は5.3%に達した。また、Model Sの販売価格は68.49万元、Model S PLAID版の販売価格は81.49万元に下がった。Model Xの販売価格は72.49万元に下がり、Model X PLAID版の販売価格は82.49万元に下がった。
テスラはこの1週間、リストラやCybertruckの納入停止など多くの事件を経験し、株価を150ドル以下に下落させ、過去1年間のすべての上昇幅を消した。今年に入ってから、この株の下落幅は40%を超えた。