中国の国家統計局が13日に発表したデータによりますと、8月の工業企業の利益は前年同期比17.2%増加し、去年の下半期以降、初めてプラスになりました。
統計局によりますと、工業製品価格の下落幅は2か月連続で著しく縮小し、企業の売上は3か月連続で減少した後、初めて増加したことが、工業企業の利益を減少から増加に転じさせたということです。
7月の指標は6.7%減少し、減少幅は6月より1.6ポイント縮小し、5ヶ月連続の縮小となりました。今年3月は19.2%減で、1 ~ 2月に比べてマイナス幅は3.7ポイント狭くなりました。
累計で見ると、1-8月の全国工業企業の利益総額は46558.2億元で、前年同期比11.7%減少し、減少幅は3.8ポイント縮小しました。年明け以降、減少幅は毎月縮小していますが、8月までの累計では1年以上減少が続いています。
今年上半期、規上工業企業の利益は前年同期比で16.8%減少し、第2四半期は12.7%、第1四半期は21.4%減少しました。
感染拡大が予想を上回り、基礎的な要因が重なったため、2022年の規上工業企業の利益は前年同期比4.0%減少しました。この期間の1-7月は前年同期比1.1%減少し、2020年10月以来初めて減少しました。その後、累積指標は下落を続けています。
2020年1-2月に38.3%減少しましたが、同年5月単月の伸び率はプラスに転じ、10月の累計ではプラスに転じ、2020年は前年同期比4.1%増となり、前年同期比3.3%減の勢いを取り戻しました。2021年には34.3%の成長を達成します。
統計局工業司の孫暁統計師によると、生産と販売の連携状況が好転するにつれて、工業企業の売上は徐々に改善しています。1-8月、全国の工業企業の営業収入は前年同期比0.3%減少し、減少幅は1-7月より0.2ポイント狭まりました。このうち、8月の企業の売上高は3か月連続の減少後初めてプラスとなり、7月の前年同月比1.4%減から0.8%増に転じ、利益がマイナスからプラスへと転じたことが追い風となりました。
業界別にみると、41の工業大カテゴリーのうち、30の業界で利益の伸び率が加速したり、減少幅が縮小したり、減少から増加に転じたりして、業界の改善面は7割を超えました。
3つのセクターすべてで利益が改善し、7割以上のセクターが回復しました。1-8月の鉱業利益は前年同期比20.5%減少し、減少幅は1-7月に比べて0.5ポイント縮小しました。製造業の利益は13.7%減少し、減少幅は4.7ポイント縮小しました。電力、熱、ガス及び水の生産及び供給業の利益は40.4%増加し、2.4ポイント増加しました。
ハイライトは、装備製造業の利益の伸びが加速したことです。1-8月の利益は前年同期比3.6%増加し、伸び率は1-7月を1.9ポイント上回り、工業平均を15.3%ポイント上回り、工業企業の利益回復を引き続きリードしています。その中で、新エネルギー自働車、リチウムイオン電池、太陽光机器、高速列車などの産業の新働力が持続的に成長しています。自動車業界の利益は2.4%増加し、成長率は1.4ポイント上昇しました。電子業界は利益の減少幅が5.8ポイント縮小しました。
原材料製造業の利益の減少幅は明らかに狭くなりました。下流の需要が徐々に回復し、一部の大口商品の価格が回復しました。1-8月、原材料製造業の利益は前年同期比42.9%減少し、減少幅は1-7月より8.0ポイント縮小しました。8月の同月は、石油加工、鉄鋼ともに、前の年の同じ時期に全業種で純損失だったのが黒字に転じました。
また、消費財製造業は黒字の改善が続いています。1-8月の消費財製造業の利益は前年同期比12.0%減少し、減少幅は1-7月より1.6ポイント縮小しました。
統計庁によりますと、企業の種類によって利益が回復したということです。1-8月、国有株主企業、外資系及び香港・マカオ・台湾系投資企業の利益の減少幅は1-7月に比べてそれぞれ3.8ポイント、1.3ポイント減少しました。民間企業は6.1ポイント減少しました。減益幅は、大型が4.1ポイント、中型が3.4ポイント、小型が3.4ポイント縮小しました。
統計局によりますと、全体的に見ると、工業企業の利益回復は明らかに加速しているものの、累積利益の減少幅は依然として大きいということです。次の段階では、各政策措置の細部化を推進し、新型工業化を継続的に推進し、有効需要の拡大に力を入れなければなりません。
上記のデータは比較可能な口径で計算して、統計制度規定の口径調整、統計法執行の強化、重複データの除外、企業改革の分離などの要因の影響を考慮しました。
規模以上の工業企業は主に年主に業務収入が人民元の2000万元以上の企業を指します。