AP通信は6月27日、ソフトバンクグループが独自の人工知能事業をさらに展開していることを明らかにした。関係者によると、同グループのビジョンファンド2号は米検索ベンチャー企業Perplexity AIに1000～2000万ドルを投資し、後者全体の推定値は30億ドルに達するという。
この融資は、Perplexityの推定値を3倍に引き上げ、業界で最も高い評価を受けている会社の1つになります。しかし、この投資は最終的な詳細が決まっておらず、条項が変更される可能性があるという。
Perplexityは人工知能を利用してAlphabetのエース検索エンジンであるグーグルと競争しようと試みた。同社は設立されてまだ2年も経っていない。その業務の本質は検索エンジンであるが、Perplexityは自分のサービスをリンクではなくテキスト形式でユーザーに返信するための「答えエンジン」だと主張している。
この製品もニュース記事の抜粋で物議を醸しており、メディアの内容を不当に引用した疑いがあるなどの指摘が出ている。
ソフトバンクのAIドリーム
Perplexityは今年1月、英偉達とアマゾンの創業者ベソスから7360万ドルを調達し、その推定値は当時5億2000万ドルに達した。
ソフトバンクの今回の株式投資はPerplexityとの業務提携関係を強固にし、これまで両社は日本におけるソフトバンクのワイヤレス顧客に1年間の無料購読サービスを提供すると発表していた。
この取引は同様にソフトバンクの人工知能分野への投資意欲を示している。ソフトバンク創業者の孫正義氏はこれまで、「スーパー人工知能」の夢を実現し、人間の数千倍賢い人工知能を開発すると表明してきた。
ソフトバンクは2月、人工知能関連チップの開発に1000億ドルを投入する計画を明らかにし、このプロジェクトを「イザナギ」と名付け、日本の伝統的な神様の名前を採用した。しかし現在のところ、ソフトバンクはイザナギの展開について詳細には明らかにしていない。
Perplexityとソフトバンク自身のイザナギのほか、グループは今年、医療データ分析のベンチャー企業Tempus AIに2億ドルを投資し、日本で合弁会社を設立しようとした。
先週金曜日、ソフトバンクの株主総会で孫正義氏は、グループがスーパー人工知能の夢を実現するために非常に多くの努力をしてきたことが、彼の生来の使命だと強調した。