米国の自動車業界のストライキは3週目に入り、終息の兆しが見えないどころか、ますますエスカレートしている。
金曜日(9月29日)、アメリカ自動車労働組合(UAW)は、労働者との交渉が進展していないことから、ストライキの拡大を発表しました。
9月15日、UAWはゼネラル・モーターズ、フォード、ステランティスの自動車メーカー3社に対してストライキを開始しました。UAWは最初、大手自動車メーカー3社の組み立て工場1ヵ所でストを始め、先周、gmとステランティスの38の工場にストを拡大しました。
UAWのショーン・ファイン委員長は金曜日、ストライキの範囲はシカゴでエクスプローラーを生産するフォード工場と、ミシガン州ランシングでgmのシボレー・トラバースを生産する工場にさらに拡大すると述べました。新たな対象となった工場には約7000人の労働者が関わっています。
UAWはアメリカ最大の労働組合のひとつで、gm、フォード、ステランティスのなかでも14万6000人の組合員を擁し、アメリカの自動車製造業全体の労働者の約56%を占めています。さらに二つの事業所が加わり、労働者は約二万五〇〇〇人になりました。
エスカレートしたストライキがステランティスに波及しなかったのは、同社と労働組合の交渉が進展したからです。
フィン氏は会見で、「私たちはステランティスのこのような勢いに興奮しており、今後も続くことを願っています」と述べた。また、「交渉にもかかわらず、フォードとgmは意味ある進展を拒否しています」と付け加えた。
フィン氏によると、自動車メーカー3社との交渉は続いています。「明確にしなければならないことは、交渉が決裂したわけではないということです。私たちが合意に達することを願っています」
組合は当初、2027年までに40%の賃上げを主な条件の一つとして掲げていましたが、その後の交渉で36%に引き下げました。また、有給休暇の取得時間を増やすことや、すべての労働者への厚生年金の固定化、退職保障なども求められています。
木曜日、メディアは、UAWは、ストライキから少なくとも30%の賃上げを獲得することを望んでいると報じています。この数字は、生活費の手当てと全体的な賃金の上昇を考慮して、労働組合は、これは、組合員の要求を満たすことができると考えており、労組に加入していない労働者を引きつけることが予想され、組合員の増加に役立ちます。
ただ、現時点で自働車メーカー3社が公のレベルで提示している条件は20%程度で、依然として労働組合の目標を下回っています。