エスティローダーグループが2024年度第3四半期の財報を発表したことが6日、新京報貝殻財経記者の話で分かった。期間中、同グループは純売上高39.4億ドルを実現し、前年同期比5%上昇し、有機純売上高は6%増加した。純利益は前年同期の1億5600万ドルから3億3000万ドルに増加し、11.5%増となった。エスティローダーグループによると、純売上高の伸びは主にEMEA地域（欧州、中東、アフリカ）が2ケタ成長を達成したおかげだという。
具体的に品目別に見ると、第3四半期、エスティローダーグループのスキンケア製品の純売上高は20.60億ドルに達し、前年同期比9%上昇した。グループは財務報告書の中で、スキンケア製品の営業収入の増加は、主に純売上高の増加のおかげであり、同時に会社が過剰在庫を減らす面で進展したことを反映していると述べた。
メイクアップ類の売上高は11億3600万ドルで、前年同期比4%増だった。グループによると、これは主にグループの観光小売事業の成長と、ラテンアメリカと韓国で2桁の成長を遂げたことによるものだという。
また、アロマ類とヘアケア類はそれぞれ売上高5億7500万ドルと1億4300万ドル、その他の製品は2600万ドルを実現した。その中で、香水ブランドLe Laboの純売上高は世界とアジア太平洋地域で2桁の成長を実現した。しかし、ヘアケア製品は北米市場の低迷の影響を受け、純売上高は前年同期比4%下落した。
市場別では、第3四半期のエスティローダーグループの米州地域での純売上高は11億1700万ドルで、前年同期比1%微増だった。EMEA地域の純売上高は前年同期比12%増の16億4700万ドル。エスティローダーグループによると、EMEA地域の売上高の伸びは主にグループの観光小売事業の持続的な成長の影響を受けているという。
注目すべきは、報告期間中、エスティローダーグループのアジア太平洋市場の純売上高は前年同期比3%増の11億7600万ドルに達したことだ。このうち、中国大陸部の純売上高は1桁低い伸びにとどまっている。観光小売事業やスキンケア事業の後押しで、中国・香港は2ケタ成長を実現した。
第3四半期の業績について、エスティローダーグループの傅懿徳総裁兼最高経営責任者は「グループ業績の曲がり角を迎えており、下半期には有機的な売上高の力強い成長が期待されるだけでなく、利益率も向上するだろう。また、利益回復計画に基づいて、グループは2025会計年度と2026会計年度に利益能力を効果的に再構築するとともに、グループブランドの建設と消費者向けのさまざまな取り組みに再投資するために力を蓄えている」と述べた。
同時に、グループ戦略の推進と鋭意革新の面で、エスティローダーは中国大陸部市場の成長の実現を含む進展を遂げたと述べた。「中国のハイエンド化粧品市場は挑戦に直面しているが、中国の消費者は消費体験に対してますます重視しており、高品質化粧品製品に対して依然として強い需要を維持している。そのため、私たちはグループの中国での長期的な発展に自信を持っており、エスティローダー中国革新研究開発センターをエンジンに、革新への投資をさらに拡大し、市場の応答速度を速め、中国の消費者に期待を上回るハイエンド化粧品製品とサービスを持続的にもたらしていく」と述べた。
将来を展望して、エスティローダーグループは純売上高と利益の新たな成長軌跡に自信を持っているが、中国大陸部全体のハイエンド化粧品市場の低迷、世界の一部地域の地政学的不安などの課題を含むマクロ経済の低迷が続いているため、2024年度第4四半期と通期の業績予想を下方修正した。このうち、第4四半期の純売上高は前年同期比5%から9%増、有機売上高は6%から10%増、通期の純売上高は3%−2%、有機純売上高は2%−1%下落する見通しだ。