世界的なエネルギー大手エクソンモービルとシェルは金曜日（3月1日）、シンガポールと協力してクロスボーダー炭素捕捉・封じ込め（CCS）プロジェクトを開発すると発表した。
両社のシンガポール子会社であるエクソンモービルアジア太平洋有限公司とシェルシンガポール有限会社は、CCSプロジェクトの主要な開発者としてシンガポール政府と協力して、現地の二酸化炭素排出を削減するS-Hub財団を設立した。
排出削減の面では、CCS技術は現在、検証済みで安全なソリューションの一部である。この技術は鉄鋼、石化、セメントなどの重工業部門に適用され、二酸化炭素排出を大規模に削減する。
三者は共同声明の中で、「S-Hubとシンガポール経済発展局（EDB）は2023年12月にCCSプロジェクトの計画と開発を調整するための了解覚書に署名し、2030年までに年間250万トンの二酸化炭素を捕獲し、永久に貯蔵することを望んでいる」と述べた。
このプロジェクトは、シンガポール国内で排出される二酸化炭素を地下深くまたは海床の下に貯蔵する。声明は、保管場所は適切性を確保してから選択するために厳格に分析されると付け加えた。
CCSプロジェクトの開発において、エクソンモービルとシェルは豊富な経験と深い専門知識を持っている。シェルグローバルCCSのBernhard Koudelka副社長によると、同社はこれまでに1000万トンを超える二酸化炭素を捕獲している。
今回の協力は、シンガポール当局が持続可能な発展に向けた最新の取り組みでもある。EDBのLim Wey-Len執行副総裁は、CCSはシンガポールの脱炭素の鍵となる可能性があり、特にエネルギーや化学品、電力や廃棄物などの排出削減が難しい業界にとっては可能性があると述べた。
また、EDBが金曜日に公式サイトで発表した別の文書によると、同機構は「低炭素と持続可能な未来への企業の転換を支援する」としている。
EDBは2022年に初めてエネルギー効率補助金（EEG）を打ち出し、省エネ設備への共同投資を通じて企業の持続可能な発展の道を支援することを目指している。発売以来、2000社近くがEEGを使用している。
同文書は、「より多くの業界に組み込むためにEEG規模を強化しており、より野心的な排出削減計画を持つ企業に追加のサポートを提供している」としている。