世界の日用消費財大手プロクター・アンド・ギャンブル（Procter&amp ; Gamble）は火曜日、12月末までの第2四半期に高級スキンケアブランドSK-IIの大中華圏での売上高が34%減少したことを明らかにし、日本の汚染水排出が主な原因だと指摘した。
昨年8月、日本は10年以上前に地震と津波に襲われた福島原発から大量の処理済み放射性汚水を放出し始めた。これらの汚水は太平洋に排出され、中国を含む日本の隣国の強い反対を引き起こした。
放射能汚染の懸念から、中国の消費者はP＆G SK-IIを含む日本ブランドをボイコットした。P＆Gなどは、製品を安全に使用でき、消費者の懸念を軽減しようとする声明を発表している。
SK-IIの公式アカウントは当時、SK-II「仙水」の工場と生産ラインはいずれも日本最大の湖である琵琶湖湖畔に位置し、同ブランド製品の唯一の水質源でもあり、世界には他の生産ルートがないと紹介した。
また、SK-IIの売上高が苦境に陥っている理由には、製品の価格が高いことや観光小売の不振も含まれている。
しかし、前財シーズンの事業が衝撃を受けたにもかかわらず、P＆G幹部はSK-IIの販売が好転し始めたと述べた。
「私たちの消費者研究はSK-IIブランドをめぐる感情が改善していることを示しており、下半期には改善が続くと予想されている」とP＆Gのアンドレ・シュルーテン最高財務責任者はコーポレートファイナンステレフォン会議で述べた。
利益が予想を上回って株価を引き上げる
プロクター・アンド・ギャンブルは1837年に設立され、今まで190年近くの歴史があり、傘下にはOLAY、SK-II、佳潔士、海飛糸、舒肌佳などのよく知られたブランドがある。
全体的に見ると、P＆Gの2024年度第2四半期の売上高は前年同期の207億3300万ドルから3%増の214億4000万ドルとなり、FactSetが予想していた214億7600万ドルをやや下回った。
当期純利益は34.68億ドル、1株当たり1.40ドルだったが、前年同期の純利益は39.33億ドル、1株当たり1.59ドルだった。四半期調整後の1株当たり利益は1.84ドルで、FactSetの予想より1.70ドル高かった。
プロクター・アンド・ギャンブルの四半期売上高は予想を下回ったが、定価上昇で利益率が上昇し、その四半期利益はウォール街の予想を上回り、同株は火曜日の終値で4%以上上昇した。