新華社、日本放送協会によると、岸田文雄首相は14日、9月に行われる自民党総裁選に出馬しないことを決めた。
また、日本の岸田文雄首相が自民党総裁選に不出馬の意向を自民党内のメンバーに伝えたことが14日、中央テレビのニュースで分かった。
CCTVインターナショナル・タイムズが日本放送協会（NHK）を引用して報じたところによると、これは自民党の新総裁選出後、岸田氏が首相を辞任することを意味する。
岸田文雄氏は現地時間14日11時30分から記者会見する。
日経225種平均はこれまでの1%の上げ幅を消し、投稿までに0.2%下落した。
日本の毎日新聞の最新世論調査の結果、岸田内閣の支持率は21%で、13カ月連続で30%以下の「危険水域」にあることが分かった。不支持率は73%で、9カ月連続で70%以上の高位だった。低迷が続く支持率を前に、野党陣営が岸田氏の退陣を求めているだけでなく、自民党内でも同様の声が公に出ている。
世論調査で7割が岸田氏の続投を望んでいない
新華社通信が7月22日に発表した最新の世論調査の結果によると、日本人の7割は岸田文雄氏の首相続投を望んでおらず、8割超が与党自由民主党閥「ヤミ金」スキャンダルについて党総裁の責任を果たしていないと考えている。
毎日新聞は20日から21日にかけて自民党総裁選などをめぐる全国の電話調査を行い、1020件の有効回答を得た。調査結果は21日に発表された。9月に予定されている自民党総裁選に岸田氏が出馬して首相を再任してほしいかと問われると、回答者の70%が退陣してほしいと答え、18%が答えられなかった。
この調査では、岸田氏が自民党閥「ヤミ金」スキャンダルについて党総裁の責任を果たしているかどうかを問われ、83%が責任を果たしていないと答えた。
昨年末、自民党は「ヤミ金」スキャンダルを暴露した。複数の派閥は、支配下国会議員に政治資金調達パーティー券の販売指標を与え、販売された「基準超過」部分の所得資金は「リベート」形式で議員に返還され、派閥収支報告書と議員政治資金収支報告書に記入されないため、監督管理されていない秘密資金となる。
自民党は今年4月、関係者39人を党紀処分した。岸田氏が率いる派閥も今回の「ヤミ金」スキャンダルに絡んでいるが、岸田氏本人は何の処分も受けておらず、疑惑が広がっている。
注目すべきは、新華社によると、岸田文雄氏は6月19日、短期的に国会衆議院を解散し、再選挙するつもりはないと述べた。
共同通信によると、同日の各党上層部参加の国会弁論で、野党立憲民主党の泉健太党首は岸田氏が自民党の政治資金スキャンダルについて是正措置を取らなかったと批判し、衆院解散、再選挙を促した。岸田氏は「一刻も猶予できない議題で成果を上げることに専念する……他のことは考えない」と応じた。
岸田氏は次のように述べた。「自民党総裁としての責任を果たし、政治への信頼を再構築しなければならない」。
自民党内に「倒岸」の波
昨年末以降、自民党では「ヤミ金」「セクシーパーティー」などの不祥事が相次いで発覚し、支持率は下落し続け、政界では岸田氏や自民党に下野を求める声が高まっている。
自民党籍の菅義偉元首相はこのほど、文芸春秋誌のインタビューで、「ヤミ金」政治スキャンダル問題で岸田文雄首相が責任を取っていないことを明らかにした。6月26日発売の月刊誌「Hanada」にも菅義偉氏へのインタビューが掲載され、訪問中に岸田氏の「ヤミ金」政治スキャンダルにおける責任を改めて強調した。菅義偉氏は「岸田首相は責任を取るべきだ」と直言した。自民党内で無派閥を自任してきた菅義偉氏の発言は、岸田氏の辞任を日本メディアが直接求めているとみられる。
自民党内には岸田氏の総裁職離脱を望む声もある。6月16日、日本の前総務政務官で「麻生派」所属の斎藤洋明衆院議員は、「最終的には誰かが現在の状況に責任を負わなければならない」と公言した。「茂木派」の若手議員も岸田首相の退陣を求めている。津島淳衆院議員は20日、自民党内で開かれた衆院議員会議で「岸田総裁が挨拶に来るべきだ」と述べた。6月22日、東国幹衆院議員は北海道で開かれた党内会議で「自民党内には人材が十分いる。岸田首相は自民党のために新たな扉を開くべきだ」と述べた。
「茂木派」の若手議員が岸田氏に「声をかける」のは、自分の所属する派閥のトップで自民党幹事長を務める茂木敏充氏が総裁職を無事に引き継ぐことを願うのは当然だ。茂木敏充氏自身も5月19日にインターネット番組に出演し「やりたいことがあるから首相になる」と直言したが、「首相になるかどうかは時代の選択次第」とも語った。
現在、日本の政界は実際に岸田文雄、麻生太郎、茂木敏充の三つ巴の「三頭政治」の局面を形成している。茂木敏充氏が岸田文雄総裁の地位に直接挑戦すれば、自民党副総裁である麻生太郎氏の姿勢が重要になる。岸田氏が今年1月に自民党派閥の解散を強行したことや政治資金規正法改正で麻生氏の意見を受け入れなかったことで、両者に溝ができたと報じられた。麻生太郎氏の態度の重要性を意識したのか、岸田文雄氏は6月中旬に2週連続で麻生太郎氏と夕食を共にし、2人の関係修復を図り、総裁選の大計を協議したい考えだ。