米国の独立研究機関連邦予算問責委員会が発表した最新報告書によると、米国債総額は今週、記録的な最高値となる36兆ドルを突破した。今年7月末、米国債総額は35兆元に達し、現在では36兆元に上昇し、わずか3カ月余りしかかかっていない。
△米財務省傘下の財務データサイトの現在のデータによると、米連邦政府の債務総額は36.034兆ドルに達している。
連邦予算問責委員会のマヤ・マッジニアス議長は発言文で、「今、米国政府の借金は季節の変化のように規則正しく確定されている」と直言した。
しかし、マヤ・マッジニアス氏の説には明らかに欠けている。米債の成長は確かに季節の変わり目のように必然的だが、現在の成長速度は規則的な季節の変わり目よりはるかに速い。
1兆元増の半年から3カ月、増加率はますます速くなっている
米財務省が発表したデータによると、2024年1月初めの米債総額は34兆元に達し、35兆元の数字は今年7月末に現れ、約7カ月ぶりに現れた。しかし、7月末の35兆ドルから現在の36兆ドルに至るまで、この1兆ドルの米債の成長は約3カ月しかかからず、米債の伸び率は明らかに加速している。
◆米財務省傘下の財務データサイトが発表したデータによると、米国債総額は2014年の23兆6400億ドルから2024年には36兆ドルを超え、上昇幅は52%を超え、全体的に加速し続けている。
ロシアの衛星通信社の試算によると、35兆ドル目の米債は211日以内に1日平均0.014%の速度で形成され、36兆ドル目は1日0.025%の速度で増加した。換算すると、現在の米国債の成長速度では、24時間ごとに米国債総額は87億ドル増加する。
だから、米国債の変化の傾向に比べて、マヤ・マッジニアスが描いた季節の変わり目のような法則性は、米国政府が永遠に変えることができない「寅が卯の谷を食べる」という悪習を指すことが多いかもしれない。このような借金をして暮らす悪習は、米国債が天文学的な数字に積み上げられ、積み重なっても戻らないまで続き、FRBが時計を縮め、米国債を減らす心があっても、何の役にも立たない。
インフレに対抗するために金利を引き上げて表を縮めるが、借金返済のためには難しい
2022年6月、高止まりするインフレに対応するため、FRBが一括利上げ縮小計画を行った後、米債金利はさらに上昇し、かえって米政府の債務返済コストを増大させ、再び米債水準を押し上げた。
△米財務省が11月20日に発表した2014年から2024年までの米連邦政府債務の純利息支出。
米財務省が11月20日に発表したデータによると、2024年の米連邦政府の米債返済金利だけでの支出は8820億ドルに達した。2023年の6590億ドルの利息支出に比べ、2024年の米債利息支出の増加率は33.8%に達した。
連邦政府の停止リスク、債務上限が相次いでいる
また、今年9月に米国議会で可決された短期交付金法案は12月20日に期限切れになるため、米国議会は今後1カ月間、わずか約20営業日を利用して新たな立法行動をとり、連邦政府の継続的な運営に資金を提供しなければならない。そうしないと、政府はお金がないために一部停止する。
12月20日までに、米国両党の議員たちは、資金を拠出して政府を維持することができるかどうかについて、米国両党政府の「閉鎖」にかかわる大芝居を続けている。
2025年初めには、米議会の投票で可決された米政府債務上限の発効を見送る法案も期限切れになる。その時、民主と共和両党の2代大統領が仕事を引き継ぐ時期にあって、両者はそれぞれどのような手段を講じて米国が債務違約に直面しないようにし、また互いに台を壊す芝居をするかどうか、依然として注目されている。
しかし、米国の独立研究機関連邦予算問責委員会のマヤ・マッジニアス議長が米国債について述べたように、両党間の引き裂きは、上昇を続ける米国債の額と同じように、季節の変化のように規則正しく確定されている。 |