石油輸出国機構（Organization of the Petroleum Exporting Countries、略称：OPEC）は基本的に世界の石油市場の予測を維持し、サウジアラビアとロシアの減産措置は今年末まで続くが、同組織は需要の上昇を予測している。
ウィーンに本社を置くOPECは木曜日の月例報告書で、今年の石油需要は240万バレル/日増加し、2024年にはさらに220万バレル/日増加すると予想している。これは9月の予測と同じだ。
同組織は供給予想を小幅に調整し、非OPEC産油国の2023年の供給成長予想を170万バレル/日に10万バレル/日上方修正した。組織は2024年の供給成長の予測を140万バレル/日に維持した。
国際エネルギー庁（International Energy Agency、IEAと略称）も木曜日に石油市場報告書を発表したが、現在のイスラエル紛争と中東情勢の激化が石油市場にもたらす重大なリスクを強調した。OPECはその報告書でこの衝突について言及していない。
OPECは大量のアナリストを雇用して世界の石油需要を評価し、予測している。サウジはOPEC最大の産油国だ。
OPECは2023年の世界経済成長予想を2.7%から2.8%に上方修正したが、来年の世界経済成長率は2.6%に減速する見通しだ。
OPECは中古情報源を引用して、サウジの9月の石油生産量が8万2000バレル/日増加したことを明らかにしたが、同国の今年の公開減産の動きとは一致していないようだ。サウジは先月、年末までに石油生産量を100万バレル/日削減する立場を重ねて表明した。
OPECは中古情報源を引用して、ナイジェリアの9月の石油生産量は前月比14万1000バレル/日増加したと発表した。中古資料によると、全体的には、9月のOPEC原油生産量は27.3万バレル/日増加し、2775万バレル/日となった。