2024年の国内乗用車市場の価格戦は熾烈を続けている。テスラの中国内部から20日、テスラが4月1日に公式値上げを控え、モデルYモデルの販売価格を5000元値上げすることが明らかになった。同時に、現行の8000元の公式現車保険補助金政策、最高10000元の車漆減免政策も3月31日に期限切れになる。今回の価格調整の実際の値上げ幅は最高2万3000元に達したという。
先週、テスラの北米市場と欧州市場では、現在世界販売台数1位の車種テスラModel Yが、4月1日からそれぞれ人民元7199元と1万5000元に対応する1000ドルと2000ユーロ値上げされると発表した。
「今年のテスラの米国、欧州、中国の3大主要市場でのパフォーマンスはいずれも理想的ではなく、投資家にはお金がお金を生む希望が見えない」。なぜ急に値上げするのかというと、業界関係者は、類似の状況は以前に発生しており、明らかに「注文を迫る」ためであり、意外ではないが、今後数日でテスラの販売台数は明らかに向上するだろうと考えている。「さらに重要なのは、テスラの動きが価格戦に対する市場の関心を引き起こしたことであり、この現象は異なる企業戦略の違いを体現しているだけでなく、自動車市場の現在の複雑な競争構造を反映している」。
今年に入ってから、新エネルギー自動車の国内市場への浸透率と消費者の認可度のさらなる向上に伴い、テスラ、上汽フォルクスワーゲン、上汽通用五菱、広汽ホンダなどの外資系自動車企業、合弁車企業、および比亜迪、理想などを筆頭とする本土の自主ブランド車企業を含む販売台数をさらに向上させ、より多くの市場シェアを奪うために、新たな価格競争を巻き起こした。記者の不完全な統計によると、現在までに、新エネルギー自動車ブランドだけで24の自動車ブランド計63車種が参戦している。
「2024年は新エネルギー車企業が足場を固める重要な年であり、競争は非常に激しい運命にある」と乗連会の崔東樹事務総長は述べた。新エネルギー車の浸透率が急速に向上するにつれて、伝統的な燃料車市場の規模は徐々に縮小し、巨大な伝統的な生産能力と徐々に萎縮する燃料車市場の矛盾は必ず激しい価格戦を引き起こす。「車企業の価格戦は、新しい枠組みが形成されるまで何年も続いている」。
今年1月初めの乗用車市場全体の割引率は約20.4%だった。2月は春節と元宵節にあたり、多くの自動車企業は休暇中に消費をさらに刺激するために、価格戦はさらにエスカレートした。3月になると、自動車価格戦はますます激しくなっている。値下げペースを見ると、2023年の値下げは全体的に比較的バランスがとれているが、2024年の値下げは2月と3月にいずれも超強力な水準に達し、2月に25車種、3月に23車種が値下げされた。3月15日現在、今年の値下げ規模は2023年通年の半分になっている。
「価格戦が上向きか下向きかについては、実際には確定的な答えは存在しない」と前出の業界関係者は分析し、企業によって異なる市場位置づけ、製品戦略、コストコントロール能力があるため、異なる価格戦略を採用すると考えている。同時に、自動車市場もマクロ経済、政策環境、消費者需要など多くの要素の影響を受けており、これらの要素の変化は企業の価格決定に影響を与える。
奇瑞董事長の尹同躍氏によると、「価格戦」は企業を受動的にさせ、自動車企業が応戦しなければ、この部分の市場を失う可能性がある。しかし、尹氏は同時に、価格戦は止められないことを認め、「値下げは下向きの能力で、車企業はやはり上向きの能力で、上向きの空間は大きい」と述べた。